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飛鳳山

「飛鳳山」

Bibongsan

卵を抱いた鳳凰が飛翔する形勢 堤川から82番道路に沿って、清風に行く途中、右の方へ湖の上に聳え立っている山がある。飛鳳山の中に立っている山の峰は鳳凰の頭、両側に伸びている稜線は間違いなく羽であり、名前のように鳳凰が飛び出しそうな姿態である。錦繍山や月岳山などの名山の陰や清風文化財団地などの名声に隠れ、よく知られていないが、8つの運気のいい所を持っている福々している山である。

飛鳳山は山行の入口である、連谷里から始まり、四方を連谷里、溪山里、陽坪里、道谷里、大柳里、新里といった村が囲んでいる。清風側の村は、勿台里である。この村を繋ぐ循環道路を沿っていけば、飛鳳山を一回りすることになる。道谷里や陽坪里から、さらに入り、道の先にある湖岸に立てば、まるで、島に来ているような気持ちになる。

連谷里では、樹齢200年を遥かに超えたと思われるケヤキ一本が旅人を歓迎している。山行はこのケヤキがある大きい道端から、モッアン村の畜舎の方に伸びているコンクリート舗装道路に入ると始まる。この道から見れば、飛鳳山の下に位置している8つの名所の一つであろうと予想することができる所が目立つ。畜舎の裏側にはまるで、鳳凰の卵のように盛り出している低めの峰が二つ、非常に自然を引く。元々、飛鳳山の山勢は鳥が卵を抱いていて、食料を得ようと、飛翔するように見えるので、二つの峰の後ろ側に聳え立っている飛鳳山がより尋常ではないように見える。

連谷里方面(モッアン村~頂上~溪山里)
登山所要時間:1時間40分
区間別所要時間:連谷里モッアン村ー(30分)-分かれ道ー(7分)-頂上ー(15分)-分かれ道ー(30分)-城隍堂ー(15分)-溪山里

モッアン村のコンクリート道路は畜舎を左に挟んで曲がり、次の畜舎の所で終わる。本格的な登山路は二つ目の畜舎に入る直前、右の方にある。クズの蔓とクマイチゴの蔓がはびこっているが、堤川市が整備したステンレスの登山路の案内板が枝にぶら下がっているので、簡単にわかる。

連谷里から上がる道はかなり険しい。しかし足裏に伝わってくる感触がふわふわな土の道であるため、それほど疲れたりはしない。アベマキと松が鬱蒼とした森の中を5分ほど歩いていくと広い敷地に出る。お墓があるが、崩れてしまって、ほとんどその形態を見分けることができない状態である。 お墓からさらに登って行けば、木にロープを縛って置いた区間がある。道が険しいので、取っ手として使いながら、登ったり下ったりしてくださいという、やさしさである。そこを30分ほど、登って行けば、廣儀里鳳停寺方面からの道と合流する地点に至る。そこからより登った所で、やっと清風湖を見下ろすことができる。頂上まで、150メートル残った地点の中間ぐらいに眺望がいい憩いの場がある。清風湖畔と東山、鵲城山、錦繍山が一目に見える。 飛鳳山の頂上に上る道には山火事監視哨所があり、そのすぐ隣に頂上標識石を立てて置いた。堤川市が設置した頂上石は鳥石であり、「新里1.9km」、「ケジャンゴル2.1km」と刻まれている。しかし実際に、飛鳳山のてっぺんはここから10メートルほどさらに行った、登山路の里程標が立てられている地点である。里程標は「蓮谷里1.7km、溪山里1.8km、大柳里]1.5km、広儀里1.5km」を示している。飛鳳山の頂上には、格好のいい松が一本あり、この木の右の方に立てば、南東方面に遥かに月岳山秀でる姿態を見せている。

鷄山里の方に下山する。「飛び立つ鳳凰の山」と格が合わない地名である。頂上から鷄山里に下る道の10キロメートルあまりのすぐ下の方には苔むした石垣が残っている。休むのにちょうどいい所だが、念入りに積まれているのを見れば 山城である可能性もある。

登ってきた道と同じくらい険しい区間を5分ほど下れば、道は比較的緩慢になる。広儀路に下ってから、10分ほどさらに行けば、分かれ道がに出る。広儀里に行く道は傾斜が急なので、ロープが張られている。里程標には飛鳳山からここまで、0.4km、広儀里まで0.8km、鷄山里まで1.4kmと書かれている。

広儀里の分かれ道の途中、いくつかの墓に出会う。登山路は歩きやすい稜線に沿って、続く。雑木の森がはびこっていない所で、首を巡らせば、飛鳳山の頂上が見える。

広儀里の分かれ道から0.9kmさらに下った地点に鷄山里と道谷里へ行く分かれ道が出てくる。ここから鷄山里は0.5kmもっと行けばいい。ここには樹齢が200年ほどになったと予想されるケヤキが影を作っている。付近には城隍堂があったらしく、石を積んでおいた痕跡を見つけることができる。約50cmほどの高さで残っている石垣には、緑の苔が厚く生えている。車が通らなかった時代、鷄山里から道谷里へ行く近道だったこの峠の城隍堂は、街の人々に特別な意味であっただろう。今は時と共に、苔の中に埋もれてしまい、飛鳳山の登山路の里程標の括弧の中に「城隍堂」という3文字が残っているだけである。

「城隍堂」から鷄山里に下る道は、時期によっては 水風船の天国である。数多くの紅色の水風船の真ん中に道ができており、その道を200メートルほど、花と共に歩く。放置された林道へ入って、唐辛子の畑と墓を通り過ぎあっちこっち道を探りながら7~8分道を下れば、いつの間にかアスファルトの道に出る。出口にもやはり堤川市が建てた登山路の案内板と里程標がある。

[ガイドポイント] 連谷里を入口として、飛鳳山頂上に上り、鷄山里から下山する山行は、約3.5キロメートル、1時間30分で十分である。連谷里から登る道は非情に険しいが、頂上部を除外すると、鷄山里までの稜線道がいい。連谷里に車を駐車して登山する場合、鷄山里から下山すると、40分ほど、アスファルトの道を歩かなければならないので、不便である。