淸風桃花里古家
淸風桃花里古家
桃花里にある昔の家で、今の所帯の家は「ᄃ」の字の形であるが、前の方に建物の痕跡があることから、元々外棟があり、全体的に「口」の字の配置をしていたと見なされる。縁側を中心に両側に母屋と母屋の向かいにある部屋と置き、母屋の向かいの前に台所と鴨居を重ねつけた。一般的に母屋とオンドルから遠い部屋は明かり障子を設置して取り除けるようにするが、この家はその間を部屋で塞いでいる。これは古い家のみで見ることができる方式である。縁側と台所は家の規模に比べ、広い方である。鴨居の前の方には縁側を設置し、お客を接待する空間として利用した。尚、丸い丸木の煙突と台所の窓の横のコクル(松の枝をくべて闇を照らす施設)は太白山脈一帯の山間地帯の民家で見ることができる特徴的なものである。